色・豊かなまち静岡

 

「リビング静岡」創刊25周年記念企画
「静岡・冠ことば」大賞決定!

静岡・冠ことば「色・豊かなまち静岡」に大賞決定!

 静岡市をもっと魅力的に、もっとアピールするために、「リビング静岡」創刊25周年を記念して立ち上げた“静岡・冠ことば”創生プロジェクト。社会人と大学生たちが一緒になって、街を飾る冠ことばを生みだし、発信しようと、熱心に議論を重ねてきました。そしてついに大賞が決定! これからもこの冠ことばとともに、静岡市の魅力倍増計画をバックアップしていきたいと思います。

 

2007年01月01日号
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注目の最終審査
今後の展開は?

 11月の第1次審査、その後の読者投票に続いて12月に最終審査を行いました。5人の審査員が熱い議論を戦わせること数時間。ついに、静岡・冠ことばが誕生!大賞には「色豊かなまち 静岡」、優秀賞に「茶の街道 静岡」、佳作に「のほほん。のススメfrom 静岡」「笑顔のたまり場しずおか City」が決定しました。最終審査はどのように行われたのか、生み出された冠ことばは今後どのように生かされていくのかなどをご紹介します。

読者からも、高い関心
6案からどれが選ばれる?

 12月9日、最終審査の日。静岡の街を変えるかもしれない“ことば”の選定に、やや緊張のおももちで集まった審査員は
プロジェクトに最初から携わっていただいた平野雅彦審査委員長をはじめとする5人の方々。静岡市助役・福本俊明さん、静岡市文化振興財団専務理事・栗本裕さん、アムズ環境デザイン研究所代表取締役・高木敦子さん、そして当社代表取締役社長・森剛と、いずれも静岡市の発展に強い意欲を燃やす人たちです。
  審査は、第1次審査と読者投票の結果を参考に行われることに。わずか1回かぎりの紙面告知、2週間という短い期間であったにもかかわらず、読者からは250通以上の投票がありました。添えられたコメントからは、どれも静岡の街への強い愛着がうかがわれるものばかりでした。
  さていよいよ、最終審査がスタート。最初から意見が飛び交い、会場は次第に熱を帯びてきます。まず、「市民の代表が4カ月にわたって、静岡市の特性や魅力を再認識する大変な作業に膨大な時間をかけて取り組み、さらに読者がその動きに深い関心を寄せた意義は大きい」としながら、6案のレベルの高さを評価。その上で、望まれる冠ことばについて、「市民の活動や行動を喚起することばであってほしい」「静岡に行ってみたいと思わせる躍動感が必要では」などの意見が交わされました。
  「多少の手直しが必要だとしても、どれも選ばれる魅力を持っている」という6案。この中から一つを選び出すには?

何に重点を置いて選ぶか?
インパクトと活用性に注目

 どれも優劣がつけがたいという6案。しかし、目の付け所が少しずつ違うのは確かです。そこで「一つにしぼるためには今後、冠ことばが実際に使用されることを念頭において、静岡のどこを切り取るかがポイント。同時に使い勝手のよいフレーズであることも重要」と平野さん。それを受け「これまで強い確固としたイメージをもたなかった静岡市を、これから何で売り出すのか。だれもがうなずく強いイメージを前面に打ち出すのが良いのでは」という意見が出た一方、「すでに多くの市が冠ことばを決めていますが、つくり手主導のことばにとどまってしまい、市民が自分たちのものとして活用していない例も多い。まず多くのシーンで活用できることが肝心」という意見が。そこでインパクトと、活用の可能性を大きな軸に、6案からのしぼりこみを行うことに。
  さらに、「イメージを訴えることばの場合は、それが流行ことばではなく、長い年数に渡って使用可能なことばであるか、万人に同じイメージを与えることばであるかを検討すべき」「活用性を考える時も、静岡ならではの特性に沿った活用に適するか。ことば自体がありふれたものではないか。発展性があるかを考慮しなければならない」など、厳しい意見が飛び出しました。
  そして最終的に、2案を選定。いよいよ、誕生の瞬間が近づきつつあります。その2案とは「茶の街道 静岡」と「色豊かなまち静岡」。さあ決定へ、最後の議論です。





▲アムズ環境デザイン研究所
代表取締役 高木敦子さん

「まちづくりは“お上”が行うのではなく、自分たち市民が担う時代。今回の試みはすばらしいと思います。静岡の魅力を発信したいですね」



▲静岡市助役 福本俊明さん

「“冠ことばを静岡に”という、市民の強い意欲を実感しました。静岡市の活力につながる市民の力に、大いに期待したいですね。行政がこの冠ことばを利用する可能性もありうると考えています」

 

優秀賞 
  「茶の街道 静岡」

佳作
  「のほほん。のススメfrom 静岡」
 
  「笑顔のたまり場しずおか City」

その他の候補作
  「創のまち 静岡」
 
  「宝探し王国 しずおか」

多彩な可能性に期待
さらにプロの目で改訂、誕生!
「色・豊かなまち静岡」

 第1次審査では、各チームからの工夫をこらしたプレゼンテーションが展開されました。その主張を実際に聞くことのなかった読者には、2案の意図を等しく正確に理解することは困難だったかもしれません。読者がうなずいたのは、「茶の街道 静岡」の方でした。
  「確かに、日本全国の人が認める、静岡は茶の都。インパクトもかなりある」と審査員。一方、「静岡にはほかにも自然や産物、産業など多くの魅力がある。各種の企業や観光、商店街や行政が今後、それぞれの立場から、“茶”を前面に打ち出した冠ことばをうまく活用できるだろうか」という声があがりました。
  「色豊かなまち静岡」の提案者は、プレゼンテーションで静岡の特性を各種の色になぞらえて表現。冬でも青い空、みかんの黄色、茶の緑、はんぺんの黒などを例に出しました。さらにイメージカラーをもちいることで、産業やスポーツ、歴史や文化なども表現できると力説。この“活用の多様性”が高く評価されたのです。
  「たとえば黄は、同じ音をも“喜・生・気”などのキーワードにつなげることも可能。フレーズ的にはやや弱い感もあるが、戦略的な活用を考えれば、可能性はさらに広がるだろう」「その手法でいえば、茶という静岡の特性も、静岡人気質も、宝箱も創造都市も、すべてを含んでしまうのでは」。単にフレーズにとどまらず、具体的な展開案に発展させやすい。そのメリットが「色豊かなまち静岡」を選択させました。
  さらに、プランナーとして数々のプロジェクトを成功に導いてきた平野委員長が、原案を生かしつつ、最後の練り直しに着手。
  フレーズにクセがなく、きれいに流れすぎてしまう難点に“色豊か”の間に中黒を置くことでひと呼吸つかせ、より、“色”を強調。“豊か”をひらがな表記とすることは避け、「色」「豊」「静岡」の文字が印象に残る仕掛けとしました。ここに、静岡の冠ことば「色・豊かなまち静岡」が産声をあげたのです!

冠ことばをどう展開するか?
新たな課題に挑戦する

 しかしここで、「冠ことばの決定はゴールではなく、スタートである」という新たな課題が、審査員から投げかけられました。「多様な可能性があるということは、それだけ活用手法が問われるということ。だれが活用のかじを取るか、どう取るかにかかっている」。
  静岡市では今後、「緑茶」「マグロ」「ホビー(プラモデル)」「徳川家康」を核に市の魅力を発信していくことが、すでに発表されています。そこで平野さんは今後の展開について、新たな提案を打ち出しました。「それぞれの核に沿ったキーワードと、それにあわせた色を決め、具体的な案にまで落とし込んだ展開案を考えていく方法を一考したい」。
  さらに来年には「徳川家康公駿府大御所開府四百年祭」や、「世界アビリンピック」「世界お茶まつり」などが、ここ静岡市で開催されます。「もし行政の求める方向性にぴったりのものが提案された場合は、市としても積極的に今回の冠ことばの利用を検討したい」と、静岡市助役の福本さん。まさに今後の展開がカギを握っているのです。
  リビング静岡では、これからも静岡ブランド創生プロジェクトを続行。新冠ことば「色・豊かなまち静岡」が行政や、産業、企業をはじめとする多くの人に利用され、街を飾る冠として根づくよう、バックアップしていきます。読者の皆さんには、たくさんの応援をいただき、ありがとうございました。今後の展開に、ぜひご注目ください。そして応援もよろしくお願いいたします。


▲審査委員長 平野雅彦さん
情報意匠研究所所長、
静岡大学非常勤講師

「今回のプロジェクトでは、膨大な時間をかけて静岡について議論した。結果は、一見するとシンプルなフレーズに仕上がったが、この議論を重ねた過程こそが大切。今後も幅広くチームを編成して、さらなる活動へとつなげていきたい」



▲静岡市文化振興財団
専務理事 栗本裕さん

「われわれの町・静岡の街の魅力を見直すことは、大変に意味があることだと思う。多くの人が真剣に論議した、その思いを尊重したい。ぜひ活用したいですね」



▲静岡リビング新聞社
代表取締役社長 森 剛

「プロジェクトメンバーのみなさんにはお忙しい中、長期間におよぶ議論を重ね、静岡にふさわしい冠ことばを誕生させていただき、本当に感謝しています。地域密着、読者とのツーウエイをモットーにしている当社の25周年記念にふさわしい取り組みになりました。今後この冠ことばが、さまざまなところで活用してもらえるよう、働きかけをしていきたいと思います」

 

■ 大 賞 受 賞 ■
多くの市民を巻き込んで
“冠ことば”が実際に活用されればうれしい!

 当初から「静岡市の豊かさ」を核に、冠ことばを探っていた、という中台チーム。その“豊かさ”を表現するために、さまざまな案の中から最終的に、“色”をキーワードに選定。しかし、メンバーそれぞれが忙しいだけに、プレゼンテーション準備は時間との戦いになったそうです。「それだけに、受賞したと聞いた時の達成感、うれしさは忘れられない」と。「リビング静岡というメディアが旗振りをして、年齢もさまざまな市民が参加した今回のプロジェクトは、大きな意味を持つと思う。今後は、多くの市民を巻き込んで、冠ことばが実際に活用されればうれしいし、そのために協力することがあれば、喜んで力を尽くしたいと思います」。力強い言葉が、たのもしく聞かれました。



(07/01/01号掲載)


 

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