色・豊かなまち静岡

 

冠ことば活用推進委員会が “市民力”で静岡市のアピールに貢献
〜全国都市問題会議 10月11日(木)コ12日(金)開催〜

 まもなく静岡市で初めて、全国から2000人もの人を集めての全国会議が開かれます。注目される「全国都市問題会議」の静岡市でのテーマは「分権時代の都市とひと−地域力・市民力−」。そこで市民グループ「冠ことば活用推進委員会」が、会議開催の協力を申し出ました。「静岡の魅力を、全国の人にアピールしたい」。その思いは、届くでしょうか?暑い、熱い夏を通して続けられた、彼らの準備活動の様子を追いました。

 

2007年10月6日号
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全国都市問題会議の
ロゴマークをデザイン
仙台市における“杜の都”のように、静岡市の魅力を語る冠ことばを創ろうと昨年、「リビング静岡」創刊25周年を記念し、市民グループによって生み出された静岡市の冠ことば「色・豊かなまち静岡」。市民グループは、このことばの普及をめざし、さらに「活用推進委員会」に発展。さまざまな活動を続けています。
▲街中でこのロゴマークを目にしたら、全国からの来静者を迎える“おもてなし”の心を思い出してください

 


▼静岡を紹介するDVDを作成
市民の視点でとらえた、わがまち静岡市の魅力を紹介したDVDも作成



 

 


▲静岡市ならではの
おもてなしを提案

市民ならではのウエルカムな気持ち、心を届けたいと、アイデアたっぷりの静岡流のおもてなしを提案しました。

▲全国都市問題会議の
    ロゴマークをデザイン

静岡市の特徴である豊かさ、まさに「色・豊かなまち静岡」をデザイン化した、ロゴマークも制作

 

“市民力”で静岡市をアピール

「全国都市問題会議」とは?
全国に静岡市の魅力を発信したい


静岡市都市経営課長 加藤正明さん

 交換するものです。昭和2年に始まり今回が69回目。政令指定都市となった静岡市がシティセールスをかけて誘致した、静岡市初の大規模な全国会議です。学識経験者らによる基調講演やパネルディスカッションなどのほか、静岡市の物産や観光も紹介します。この機会にぜひ、静岡市の魅力をアピールしたいと考えています。
  今回の会議の特色は、「地域力・市民力」というテーマにふさわしく、「冠ことば活用推進委員会」を中心に市民力が発揮できた点にあると思います。メンバーの皆さんの意欲や提案内容、実行力には感心させられました。皆さんのすばらしいアイデアを生かし、静岡市らしいおもてなしができるものと思っています。全国からの2000人の参加者には、“色・豊かなまち静岡”を楽しんでほしいですね。





▲静岡市のシティセールスに意欲を見せる
加藤正明さん



▲大変なにぎわいを見せた、
昨年札幌で開催された「全国都市問題会議」の様子
   

冠ことば活用推進委員会が
“静岡市のアピール”に参画

 「次回ミーティングの希望日を、各自メールでお知らせください」「先日の作業の結果を報告します」。この夏、冠ことば活用推進委員会メンバーのパソコンには、山のようなメールのやりとりが。内容を読むと、一人一人が本職の合間をぬい、割りふられた仕事を着々と進めているのがわかります。メンバーは、秋の全国都市問題会議の準備に、市民として参画することになっているのです。
  メンバーが、最初に全国都市問題会議のことを知ったのは、5月のこと。冠ことばの普及策を探るために実施した座談会に、静岡市都市経営課長の加藤正明さんが参加。「会議での静岡市のアピールについて、市民から提案があれば聞かせてほしい」という話が。そこで、これは冠ことばを発信するチャンスだと、早速に企画案を考え始めました。「静岡市の魅力を冠ことばを核にして、市民から発信するにはどんな手法があるだろうか」。そして市民ならではのアイデアが評価され、協働を依頼されました。では、冠ことばを核にした市民による静岡のアピールとは、どんな内容なのでしょう。

冠ことばを核に静岡市の魅力を発信

推進委員が制作ロゴマークDVD

 全国都市問題会議の開催日が近づくころ、静岡駅や市民文化会館周辺で盛んに目に付くようになるはずなのが、このロゴマーク(下)です。
  これは活用推進委員会が、冠ことば“色・豊かなまち静岡”をデザイン化したもの。制作の責任者となった村井裕さんは、「さまざまな色の水玉模様は、静岡市の特徴である豊かさを表しています。たとえば、赤は歴史と伝統文化、黄は農産物、青は清流や駿河湾などを表現しています」と説明してくれました。
  一方、会場では会議開始前に、静岡市を紹介するDVDを流すことに。このDVDも活用推進委員が制作するもの。「静岡市は東西だけでなく、南北にも奥が深く、時間や季節によっても多くの表情をもっています。この街に暮らす私たちだからこそ知ることができる、“色・豊かなまち静岡”の魅力を紹介したい」。静岡市ならではの美しい風景や風物を、市民の視点で拾い上げる作業が続いていました。
  今回の会議への参画について感想を聞くと、「静岡市の魅力を冠ことばで発信するという活動は、やはり市民の力だけでは難しい。今回のように行政と手を携えて発信できる機会がもっと増えてくれば。また、市民が自分の街の魅力をアピールすることの意義を考えれば、もっと多くの市民に活動に加わってほしいと思いますね」。

心に残る静岡流のおもてなしを

 一方、「冠ことばをまず、県外の人に知ってもらいたい。大事なのは、聞いた人がしっかりと受け取り、心に刻んでくれること。そのためのアイデアをカタチにするのが難しかったですね」と言うのは、鈴木美津子さん。
  鈴木さんたちは静岡を訪れる人々に“静岡流のおもてなし”をすることで、冠ことばのフレーズを紹介することを企画。
  「ただし私たちが一人一人をおもてなしすることは不可能なので、メッセージなどを送る方法をとりました。こだわったのは、会議をオンの状態だとすると、オフのタイミングに、しかも一人になれる空間でメッセージが伝わるようにすること。読んでいただけるよう、内容もかなり工夫しました」
  「市民ならではのウエルカムな気持ち、心を届けたい。アイデアにはちょっぴり自信がありますよ」。メッセージが届くのは、2日間で3回。どんなメッセージが届くのか、楽しみです。



▲静岡市ならではの
おもてなしを提案

市民ならではのウエルカムな気持ち、心を届けたいと、アイデアたっぷりの静岡流のおもてなしを提案しました。

▲全国都市問題会議の
ロゴマークをデザイン

静岡市の特徴である豊かさ、まさに「色・豊かなまち静岡」をデザイン化した、ロゴマークも制作


▲▼静岡市に住む人だからこそ見つけられる、美しい静岡市を紹介したいと、街を撮影する村井裕さん。自ら行った編集作業にも、多くの時間をついやしました



全国から静岡市を訪れる2000人の人に冠ことばを心に刻んで欲しいと、おもてなしの準備を進める鈴木美津子さん

冠ことば“色・豊かなまち静岡”これまでの流れ

 静岡リビング新聞社では昨年、「リビング静岡」創刊25周年を記念し静岡市の魅力を発信するための都市ブランド“静岡デザイン”の確立に挑戦しました。その核となったのが、ことばによる静岡デザイン=静岡市を飾る冠ことばの創生でした。そして学生7人、社会人7人によるプロジェクトチームが結成されたのです。

ことばや都市について勉強、そして議論…

 チーム結成後、小嶋善吉静岡市長を訪ね活動の趣旨を報告。「市としてもできる範囲で協力しよう」という言葉をいただいたメンバーは、意欲満々。アドバイザーをお願いした、情報意匠研究所所長の平野雅彦さんをはじめ、各方面の専門家から
“ことば”や都市の品格、環境デザインなどについて勉強。
  ここでメンバーたちは3グループに別れ、それぞれ二つの冠ことば候補案を作成することが求められました。そこで各グループは忙しい日々の中をミーティングを開き、議論を重ねてきました。




▲メンバーはまず、さまざまなことについて勉強することから始めました



▲度重なるミーティングは、
回を重ねるたびに熱を帯びてきました

 

審査を経て、いよいよ誕生。そして静岡市長に報告を

  メンバーたちは、静岡市の魅力や豊かさ、伝統文化、静岡人気質、未来像などに着目。最もふさわしいことばを生み出そうと、苦心さんたん。
  そして11月、いよいよプレゼンテーションが行われ、10人の審査員による第一次審査、「リビング静岡」紙面による読者投票、4人の審査員による最終審査が実施されました。審査員には静岡市や静岡観光コンベンション協会をはじめ、各界が協力。関心の高さがうかがわれました。
  こうしていよいよ12月に、冠ことば“色・豊かなまち静岡”が誕生しました。小嶋市長も、「良いことばだと思う」と感想を語ってくれました。




▲グループごとのプレゼンテーション。
工夫をこらした発表に、審査員も聞き入りました



▲小嶋市長に報告。「静岡市の特徴をよく表したことばだ」とうれしい感想をいただきました

活用推進委員会もスタート
これまでの成果は?

 冠ことばは誕生しましたが、活用されなければ意味がありません。そこで、冠ことばを普及させ、活用を促進させるために、プロジェクトチームが「活用推進委員会」へと発展。さまざまな活動をしています。
  これまでの成果としては、世界から日本全国から約8万人を集め今年5月に開催された、日本一の模型見本市「静岡ホビーショー」のウエルカムボードに記載されたのをはじめ、静岡観光コンベンション協会の観光ガイド2種類(あわせて5万部)にも掲載。静岡市をアピールすることばとして、活用され始めています。





▲今年5月に開催された「静岡ホビーショー」で、ウエルカムボードに冠ことばが記載されました



▲静岡観光コンベンション協会では早速、この春発行のガイドに掲載。「今後も活用したい」と担当者
   

(07/10/06号掲載)


 

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