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歴史的背景探求や芸術的表現で“静岡”を見つめ続ける

「多田元吉翁顕彰会」会員 石川登美子さん

 石川登美子さんの今年の活動は、“丸子紅茶の入れ方の講師”から始まりました。「今、日本で一番おいしいと言われているのが“丸子紅茶(紅富貴)”。渋味が少なく、紅茶がカップに触れる部分にゴールデンリングと呼ばれる輝きが見えるのが特徴です」。
  そもそも日本に紅茶をもたらしたのは、徳川家の幕臣だった多田元吉翁。「静岡の丸子の山林を開拓し茶園づくりを始め、品種改良の指導、緑茶の普及にも尽力した人です。私の恩師がひ孫にあたり、日本の紅茶の歴史にもなる多田翁の功績を研究しようと地元有志で“多田元吉翁顕彰会”を発足することに」。
  平成13年、赤目ケ谷の起樹天満宮への顕彰碑建立と同時に発足。主要会員8人を中心に、グランシップの茶園の管理や茶摘み、定期的な勉強会などを実施。今回の講師も、会員としての活動の一環です。
  幼いころから絵を描くことが好きだった石川さんは、「かい工房」と名付けた自宅の工房で絵画や陶芸などさまざまな創作活動も行っています。昨年は、世阿弥の碑文がある静岡浅間神社に、観世家に伝わる能装束の文様を図案化し、一対の扇面画として奉納しました。
  「静岡に暮らし、そのまちの歴史的な背景に心酔しています。だれもができることなのですが、つい忘れがちなことを大切にして生きていきたい。今をしっかり生き抜くことで後世に伝えていければ」と意欲的な石川さんです。
(南條亜紀子記者)

プロフィール
いしかわ とみこ
静岡市在住。血液型はO型。息子さんはロンドン、娘さんはオーストラリア在住で、現在はご主人と二人暮らし。昨年、富士山本宮浅間大社鎮座1200年にあたって描いた、50号のパステル画“木花之佐久夜毘売命”も年内に奉納予定。対象に合う表現方法を探るのも楽しみの一つとか。「多田元吉翁顕彰会」「かい工房」についての問い合わせは石川さんまで。
TEL:054(288)1717


(07/01/27号掲載)


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