| 4月から宮城聰さんを芸術総監督に迎えた静岡県舞台芸術センター(SPAC)主催の、「Shizuoka 春の芸術祭2007」。インド、フランスなどから名舞台が静岡にやってくる中で、県民参加の舞台が披露されることになりました。それが6月29・30日、舞台芸術公園野外劇場「有度」で上演される「椿姫」。「高校生からシニアまで幅広い年齢の県民が、公演間近には毎夜10時まで稽古に没頭する。その熱意には驚かされる」と言うのが、演出を担当する渡辺亮史さんです。
この県民参加の舞台は、地域の舞台芸術の活性化と人材育成を目的に、SPACが10年前にスタートさせたもの。静岡市在住の渡辺さんが演出を行うことで、企画・演出・出演までを県民が担う、初の舞台が実現しました。「3月に一度上演し手ごたえを得ましたが、6月にはいよいよ大舞台が。新たな県民の参加者をつのり、さらに魅力ある舞台へ成長させていきたい」。
県民が挑戦する稽古は前芸術総監督・鈴木忠志さん考案の、俳優訓練法スズキ・メソッドから始まる本格的なもの。「プロのレベルを体験するのが目的ですから、厳しい世界を味わい、演技者としての自覚や集中力を養っていきます」。注目の演出は「劇中劇の形をとり、愛の悲劇がなぜ起こったかに迫る。ち密さより大胆さや情熱を表現したい」。世界の舞台と渡り合う県民パワーを鑑賞しませんか。
(小林かおり記者)
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