| 園舎の玄関ホールいっぱいに広げられたマットの上で、子どもたちが転がったり、ハイハイで競争したり、ブリッジをしたり…これは体操教室?と思ったら、なんとレスリングクラブの準備体操風景なんです。
静岡市にある私立梨花幼稚園で、今年4月からスタートしたこのクラブには、現在11人の園児が在籍。週1回、保育後1時間の練習に励んでいます。クラブを立ち上げたのは、同幼稚園教諭の高瀬敏一さん。きっかけはある研修会でした。「視察に行った幼稚園で、レスリングを取り入れていたんです。子どもたちは闘争心むきだしなんですが、フェアプレーに溢れていて、すごく大切なものを見つけた気がしました」。自分の園でも取り入れたいと早速、指導者探しに奔走し、3人の熱心な指導者がコーチを引き受けてくれました。
準備運動や練習メニューは、背筋や腹筋も鍛えますが、一番の効果は精神面にあると高瀬さんは言います。
「最近は少子化で兄弟が少なかったり、ケガをするからダメと、とっくみあいのケンカをさせなかったりで、昔と比べて体と体のぶつかり合いが減っています。レスリングはフェアなぶつかり合いができるうえ、勝ち負けがはっきりしているので勝った喜びも負けた痛みも味わえるんです」
年度末には、交流試合や大会への出場。そして、将来はオリンピック選手を輩出したい!夢は広がります。
(秋山綾野記者)
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