| 「まさか賞がとれるとは」と話すのは、指物工房「吉蔵」3代目の杉山吉孝さんです。
そのまさかとは(財)日本産業デザイン振興会主催の「グッドデザイン賞」。今年10月、その栄えある賞の商品デザイン部門(家庭用家具・インテリア関連商品)に選ばれたのです。
受賞したのは、平成16・17年の「ウッディフロンティア『しずおか』」開発事業((財)静岡産業振興会主催)で、建築デザイナー・吉田豊さんとのコラボレーションで生まれた作品「ZUSHIかしこ」。故人の大切な物を納める祈りの家具です。宗教や民族を超え、世界共通の祈りを表現。確かな指物技術で製品としての完成度が高いと評価されました。
「大きな企業の受賞が多いなかで、うちのような小さいところが選ばれて、びっくり。代々、コツコツやってきたことが評価されてうれしい。自信が付きました」と杉山さん。
祖父の杉山吉蔵さんから父の清一さんへと受け継がれてきた駿河指物家具の技術。吉孝さんは大学卒業後、この世界に。先代からの職人と一緒に、創作の李朝家具や厨子のシリーズなど、手仕事の良さを生かした指物家具を手がけてきました。
一方、外へのアピールも大事と「KAGUメッセ」に出品。また、作り手と使い手の融合を目的とした生活提案型展示会「室礼展」を毎年開催。代々伝わる、こだわりの指物技術に、海外からの問い合わせもあるそうです。
(青陰悦子記者)
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