| 先ごろ、静岡市葵区の竜南地区社会福祉協議会が主催した、高齢者対象の健康講座での一こま。振り込め詐欺やひったくりなどの犯罪を防ぐための知識をわかりやすく説明した講師が、小休止のあと、なんと着物姿で再登場。素人離れした見事な落語で、会場を大いに沸かせました。
高座名「捜査亭にか奴」。実はこの人、現職の静岡県警視、渡邉博道さんです。「高校時代から落語に興味をもち、同好会などをつくっていました。社会人になってからは、静岡寄席の裏方として活動。現在ではこうして依頼があれば、落語をまじえながらの防犯講座など、地域で活動するようになりました」。
高座名の「捜査亭にか奴」は、長く在籍した捜査二課からとったもの。とはいえ現在は、静岡県警察本部で自動車警ら隊の隊長を務めているだけに、忙しい毎日を送っている渡邉さん。落語の練習はもっぱら通勤途中、クルマの中でテープを聴きながら行うとか。
「落語の醍醐味(だいごみ)はイメージをふくらませ、一人で数人の人間を演じ分けるおもしろさ。しかし人前で披露するのは、本当に難しい。これで良いのだろうかと、いつも考えます。それだけに笑っていただけると、うれしいですね」
笑いのパワーで健康になりながら、防犯知識を得る渡邉さんの講座は、参加者に大好評。今後も、「捜査亭にか奴」ならではの魅力的な活動が楽しみです。
(小林かおり記者)
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