| 「先ごろ東京で行われた講談会に、静岡の皆さんがバス2台で駆けつけてくださったのには、感激でした」。と話すのは、静岡市出身の講談師・田辺駿之介さん。今月13日に浅草東洋館で行われた「田辺駿之介二つ目昇進講談会」は、大変な評判だったそうです。
「二つ目昇進で、演目の幅が広がるのも楽しみです」と田辺さん。古典以外に新作にも挑戦しています。
「一昨年は、静岡の『日タイ友好長政まつり』で『山田長政遠征記』を、昨年は『徳川家康大御所四〇〇年祭』で家康を語りました。由井正雪や清水次郎長伝をやったこともありますよ。今年は、藤枝の『お茶の香ロード2008』で、茶農家が静岡を日本一の茶産地に育て上げた話でつづる新作『静岡お茶物語』を発表します」
「古典でも新作でも作り方は同じで、本、新聞記事、雑誌など、あらゆる資料を集めて作ります。細かい所まで情報がないと、話の味が薄くなります。新しい研究の成果も入れますし、そぎ落としていくといい物が残るのです。『講釈師、見てきたような嘘を言い』なんて言いますが、僕は必ず現場に行って、確認します」とも。
「この後は、牧ノ原に開墾に入る武士の話、茶業の機械化、開発の話を書きたいです。その後は、静岡県内八大茶産地の成り立ちを順番に語っていき、壮大な『静岡お茶物語』が完成したら、いいですね」と意欲的です。
(青陰悦子記者)
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