県内外の文化を豊かにする起爆剤として 質の高い芸術を気軽に楽しむ場を提供

静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」 館長 田村孝子さん


 
東京都出身。昭和40年、NHK入局。芸能局のディレクターとして「あなたのメロディー」「N響アワー」など多くの音楽番組を手がける。平成9年、NHKの芸術文化担当解説委員に就任。今年4月からグランシップ館長。現在は、都内の自宅から静岡まで、新幹線で通勤
 いつ足を運んでも、一流の音楽や舞台でわたしたちの心に栄養を与えてくれるグランシップ。4月に館長に就任した田村孝子さんは、以前から地方都市の芸術文化拠点として、グランシップに注目していたそうです。音楽番組の敏腕ディレクターとして活躍してきた新館長が、芸術文化振興のために公立文化施設が果たすべき役割について、熱く語ってくれました。

NEWS


グランシップジャズライヴ2007
スイングジャズクラブ

7月8日(日)、午後4時開演(開場3時30分)。ゲストにMALTAを迎え、
グレン・ミラーをフィーチャー。
チケットは一般4500円、学生2500円。
問い合わせはチケットセンターへ
TEL:054(289)9000

参加者がプロと一緒に舞台に立てる
「ジャズクリニック」も同時開催。
一般5000円、学生3000円。
問い合わせは
静岡県文化財団企画制作課へ
TEL:054(203)5714


 「静岡に暮らしたことはありませんが、静岡とのご縁は深い」とほほ笑む田村さん。10年前に静岡県舞台芸術センター(SPAC)を創設した静岡県を、「国にもできなかったことを率先して始めた」と高く評価し、頻繁に取材していたとか。音楽番組のディレクターとして、「外国に比べて日本は、芸術や文化に対する理解が薄い」と感じてきただけに、静岡県の文化振興策にずっと注目しているそうです。
 そんな田村さんが、県民にとって最も身近な芸術文化体験の場である、グランシップの館長に転身しました。
 自身の務めについては、「芸術は、人の心を豊かにするために不可欠なもの。しかし、その大切さがあまり理解されていない。芸術に携わる者は社会に対し、『なぜ芸術が必要なのか』を説く必要があります」と認識。そして、「グランシップのような公立文化施設は、学校や他市町の施設と連携し、県内外の文化を豊かにする起爆剤にならなければ」とも。
 「自ら足を運んでくださる方ばかりでなく、子ども、高齢者、障害者など、なかなか芸術にアクセスできない方たちにも質の高い芸術を安く提供するのが、公立文化施設の役割。質の高いイベントはもちろん、参加型ワークショップを数多く開くなど、県民が『これは』と思える芸術と出合える場所にしたいですね」。グランシップの「理想型」を語る口調は、穏やかではありますが、強い意志が込められていました。


(07/05/26)


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