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市 政 (見る・聞く・知る) レポート2012年5月5日号掲載
新鮮な生シラスを満喫 「用宗漁港まつり」に密着5月20日(日)、静岡市駿河区で恒例の「用宗漁港まつり」が開催されます。お目当てはもちろん、新鮮な生シラス。用宗のシラスはなぜ、おいしいのでしょうか? 祭りの開催秘話も含めて、イベントの魅力を紹介します。 ぴちぴち鮮度の秘密は漁場の近さと、漁法にあり
「用宗の生シラス漁は、静岡市の漁業における中心的な存在です。何しろ、″日本一おいしいシラス″と評する人もいるほどですから」と話すのは、静岡市水産漁港課の池田さんです。 イワシの稚魚であるシラスは鮮度が命で、生で食べることができるのは、全国でも静岡県と神奈川県だけ。県内の漁獲量では、舞阪や福田(ふくで)、吉田漁港が上回りますが、鮮度という点では用宗のシラスが一番だと言われています。その理由は? 「一つは、漁場と港の距離が近いこと。さらに、用宗ならではの漁法が功を奏しています」と、清水漁業協同組合用宗支所の小林さん。 「用宗では、漁船は3槽が1チームとなり、午前7時に港を出ます。漁場では2槽が網を引き、1槽が水揚げされたシラスをすぐに港に運搬。市場で入札後、早ければ午前9時に直売所で販売が開始されます」 用宗で祭りが企画されたのは、23年前のこと。漁協の青壮年部が港をPRしようと、テントの設営から手作りでイベントを始めたそうです。 天候次第の生シラス漁イベント開催に一喜一憂祭りのメーンは、その日の朝、水揚げされたばかりの生シラス。しかし、それだけに大きなリスクを抱えています。「シラス漁は、天候に左右されますから、祭り当日にシラスが獲れないという不安要素があるんです。一昨年も雨で漁獲できず、来場者にイワシを無料で配付しました」 かつて祭りは、運営費を当日の生シラスの売上でまかなっていました。ところが、当日にシラスが獲れない事態が2年連続して起こり、祭りの存続が危ぶまれたこともあったそうです。「平成13年に実行委員会を発足。静岡市から、補助金を交付してもらうことが可能になりました」。 県内外から来場者が用宗に体験乗船、模擬せりも人気
「用宗漁港まつり」の来場者は約4万人。東京や豊橋など、県内外から多くの人が訪れます。人々をひきつける、その内容を見てみましょう。 一番の魅力は市価より2.3割安く販売される生シラス。釜揚げシラスの試食も行われます。 漁協直営の「どんぶりハウス」では、生シラス丼と釜揚げシラス丼が500円(通常600円)で販売されます。 さらに、焼津や大崩沖まで約20分間の遊覧が楽しめる「体験乗船」や、底引き網で漁獲されたタイやヒラメなどの鮮魚を、せり落とせる「模擬せり」なども人気です。「数年前からは、飲食の屋台を前日から楽しめる前夜祭.も始まりました。祭りも回を重ねた今、新たな企画の考案が今後の課題です」。 そんな中、この2月には、地元企業や学識経験者の有志が中心となって、「用宗の未来を考える会」が発足。地域全体の活性化を狙う新たな動きを見せています。 水産漁港課の池田さんは、「用宗のシラスをもっと多くの人に食べていただき、漁港の魅力を通して静岡市をアピールしたい」と、今後の展開に期待感をのぞかせました。 用宗漁港まつり
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