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市 政 (見る・聞く・知る) レポート

2012年5月5日号掲載

新鮮な生シラスを満喫  「用宗漁港まつり」に密着

5月20日(日)、静岡市駿河区で恒例の「用宗漁港まつり」が開催されます。お目当てはもちろん、新鮮な生シラス。用宗のシラスはなぜ、おいしいのでしょうか? 祭りの開催秘話も含めて、イベントの魅力を紹介します。

ぴちぴち鮮度の秘密は漁場の近さと、漁法にあり

静岡のシラスは、3月21日〜翌年1月14日が漁期。用宗漁港にも、透明感のあるシラスが水揚げされる

 「用宗の生シラス漁は、静岡市の漁業における中心的な存在です。何しろ、″日本一おいしいシラス″と評する人もいるほどですから」と話すのは、静岡市水産漁港課の池田さんです。

 イワシの稚魚であるシラスは鮮度が命で、生で食べることができるのは、全国でも静岡県と神奈川県だけ。県内の漁獲量では、舞阪や福田(ふくで)、吉田漁港が上回りますが、鮮度という点では用宗のシラスが一番だと言われています。その理由は?

 「一つは、漁場と港の距離が近いこと。さらに、用宗ならではの漁法が功を奏しています」と、清水漁業協同組合用宗支所の小林さん。

 「用宗では、漁船は3槽が1チームとなり、午前7時に港を出ます。漁場では2槽が網を引き、1槽が水揚げされたシラスをすぐに港に運搬。市場で入札後、早ければ午前9時に直売所で販売が開始されます」

 用宗で祭りが企画されたのは、23年前のこと。漁協の青壮年部が港をPRしようと、テントの設営から手作りでイベントを始めたそうです。

天候次第の生シラス漁イベント開催に一喜一憂

 祭りのメーンは、その日の朝、水揚げされたばかりの生シラス。しかし、それだけに大きなリスクを抱えています。「シラス漁は、天候に左右されますから、祭り当日にシラスが獲れないという不安要素があるんです。一昨年も雨で漁獲できず、来場者にイワシを無料で配付しました」

 かつて祭りは、運営費を当日の生シラスの売上でまかなっていました。ところが、当日にシラスが獲れない事態が2年連続して起こり、祭りの存続が危ぶまれたこともあったそうです。「平成13年に実行委員会を発足。静岡市から、補助金を交付してもらうことが可能になりました」。

県内外から来場者が用宗に体験乗船、模擬せりも人気

生シラス丼
 
体験乗船は先着1000人。海からみる富士山も魅力
 
その日の朝上がった鮮魚を、観光客がせり落とす「模擬せり」

 「用宗漁港まつり」の来場者は約4万人。東京や豊橋など、県内外から多くの人が訪れます。人々をひきつける、その内容を見てみましょう。

 一番の魅力は市価より2.3割安く販売される生シラス。釜揚げシラスの試食も行われます。

 漁協直営の「どんぶりハウス」では、生シラス丼と釜揚げシラス丼が500円(通常600円)で販売されます。

 さらに、焼津や大崩沖まで約20分間の遊覧が楽しめる「体験乗船」や、底引き網で漁獲されたタイやヒラメなどの鮮魚を、せり落とせる「模擬せり」なども人気です。「数年前からは、飲食の屋台を前日から楽しめる前夜祭.も始まりました。祭りも回を重ねた今、新たな企画の考案が今後の課題です」。

 そんな中、この2月には、地元企業や学識経験者の有志が中心となって、「用宗の未来を考える会」が発足。地域全体の活性化を狙う新たな動きを見せています。

 水産漁港課の池田さんは、「用宗のシラスをもっと多くの人に食べていただき、漁港の魅力を通して静岡市をアピールしたい」と、今後の展開に期待感をのぞかせました。

用宗漁港まつり
5 月20 日(日)、午前8 時30 分〜午後3 時
会場/用宗漁港
※荒天の場合は5 月27 日に延期
用宗漁港まつり実行委員会  TEL:054(259)2111

田辺信宏静岡市長

◆ 静岡市長からのメッセージ ◆

 第23回目を迎える「用宗漁港まつり」が、盛大に開催されますことを、心からお喜び申し上げます。
 用宗といえば「日本一のしらす」が有名であり、静岡市の貴重な財産の一つになっています。
  用宗には、しらす以外にも多様で高品質な水産資源があり、周辺には水産加工産業、それを支える地域の方々をはじめ、すばらしい可能性を有しております。
  静岡市では、漁港の有効活用を図るため平成23年度に「用宗漁港再整備基本計画」を策定いたしました。 この計画では、『用宗漁港まつり』も、単に「しらすのPR」というだけでなく、将来におけるこの地域の発展に資することのできる大きな取り組みのひとつとして位置付けています。
  域活性化と地域ブランドの確立とさらなる成長に繋がることを祈念いたしまして、私のごあいさつとさせていただきます。

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2012年度

  • まつりを2倍楽しめる静岡まつり″の舞台裏 4月7日号掲載
  • 静岡にプロ野球チーム 街の活力をねらう新戦略 3月3日号掲載
  • 静岡に観光客を誘致!しぞ〜かおでんフェア″ 2月4日号掲載
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